M崎(@atsuGK12)です。
ずっと書きたいと思ってのびのびになっていたことを書こうと思います。
僕は世界新聞という旅メディアを運営しているのですが、3月で一区切りをつけました。
普通に振り返ってもただの懺悔になる可能性大なので笑、
僕が5年間世界新聞を運営してきた中で「これはやってはいけなかったな・・・」と痛感していることを3つご紹介します。
ブログ・メディア運営者の反面教師になれれば幸いです。
世界新聞とは
URL | http://sekaishinbun.net |
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開設 | 2013年4月 |
コンセプト | ライターがリアルな海外情報を発信する |
ターゲット | 旅好きの20〜30代の男性 |
記事テーマ | 海外B級スポット、秘境、海外グルメ・カルチャー |
記事数 | 2000記事 |
更新頻度(月) | 20〜50記事 |
PV(月) | 30〜40万PV |
コンセプト、ターゲットは開設当時のものです。
5年間でコンセプト、ターゲットともにブレていきました。
唯一貫いたのは、ライターが体験したことを記事にするということくらいでしょうか。
常時10〜20人くらいの旅人ライターがいて、編集部2〜3人で記事をアップしていました。
では、本題の「やってはいけないこと」いきます。
1.マネタイズ(収益化)を後回しにした
世界新聞をはじめた当初、僕はこんな風に思っていました。
なので、僕はサイトを大きくすることだけを考えていたのですが…。
思ったよりスケールしなかった
サイトが想定していたより大きくならなかったです。
僕の中では100万PVを1つの目安にしていました。
特化サイトでこれくらいあれば、旅業界でそれなりのポジションは取れるだろうと。
その上でクライアントから(当時全盛だった)記事広告を受けて生計を立てようと思っていました。
しかし、最高で40万PV程度にしかなりませんでした。
うちは初期にアドセンスが無効になっていたので、他のクリック広告を貼っても売り上げは月数万でした。
(まぁ、アドセンス貼れたとしてもせいぜい月10万円だったのですが笑)
なので、いつかサイトがブレイクすることを夢見て3年くらいは週3でバイトしながら運営していました。
業界で知名度は得たが
とはいえ、業界ではそこそこの知名度があったので、記事広告もさせていただきました。
ただし、1人運営のメディアにとって記事広告は重たかったです。
記事広告はクライアントとの調整をはじめ、普通の記事とは比にならない労力がかかります。
そんなんで1本◯十万円に設定していたのでもう、青色吐息でした。
感覚としては月に4本やればいっぱいいっぱいでした。。
また、記事広告は基本的に単発なので安定収入にならないのもしんどかったです。
要は記事広告を収益の柱にするには、リソース(主に僕の能力)が圧倒的に不足していました。
マネタイズありきのサイト設計が必要だった
話が少しそれましたが、
マネタイズを後回しにしたことが元凶だったと思います。
今思えば、マネタイズありきの事業・サイト設計が必要でした。
要は行き当たりばったりでマネタイズをしても、花を咲かせるための芽が出てないのでうまくいかないのです。
例えば、アフィリエイトを導入しようとしても、コンバージョンから遠いクエリ(検索ワード)ばかりで頭を抱えました。
またオンラインサロンを立ち上げても、サロンのテーマ(ヒキが強いと思われる)とサイトのユーザー層が違いすぎて、集客できず撤退することになりました。
まぁ当時は、サイトの「世界観」や「理想」を追っていたので、マネタイズのことは考えたくないというのが正直なところでした。
2.ターゲット(コンセプト)を変えまくった
前述の通り、オープン時のユーザー設定は徐々に変わっていきました。
ユーザー設定を変えれば、コンセプトも変えざるをえません。
基本的には以下のようなスパイラルだったと思います。
PVが伸びない→ユーザー設定を広げる→PVが伸びない・・・
でも、悔やんでいるのはユーザー設定を変えたこと自体ではなく、PDCAの「C」もなくユーザー設定を変え続けたことです。
(D)新規ユーザーを集める施策を行う→(C)どんな結果が得られたのか?
という検証をロクにせず、大事なユーザー設定を変え続けたのは我ながら呆然です。
3.変化できなかった
一見、2.と矛盾するようですが、
どんな分野でもトップを走り続ける人は「変化し続ける」ことでその地位を維持しているのだと思います。
プロブロガーのイケハヤさんを見ても明らかですよね。
対して世界新聞は5年間ほぼ同じ「形」で発信し続けてきました。
形というのは、コンテンツの形態(テキストor動画or音声)、サイトのデザイン、プラットフォーム(ブログor電子書籍or note)まで含めた広い意味合いです。
例えば、内容によってはテキストよりも動画の方がいい場合もありますよね。
なのに「最初に決めた形だから」とテキストで出し続けたのは思考停止だったと思います。
まとめ
まとめると、僕からブログ・メディア運営者にお伝えできる反面教師はこちらです。
1.マネタイズありきの設計をしよう
繰り返しますが、マネタイズは行き当たりばったりで実現できるものではありません。
なので、どんな方法でマネタイズするのかを設計の段階から考えておきましょう。
そして、日々そのためのリソースを積み上げていきましょう。
ブログであれば、狙う最上位の検索ワードを決めて、そのキーワードを獲るために関連ワードで記事を書くといった施策です。
予定していたマネタイズがうまくいかなければ、また考えればいいんです。
大事なのはマネタイズを常に回しておくということです。
2.ターゲット(コンセプト)を貫く
誤解して欲しくないのは、ターゲットを変えること自体は悪いことではないということ。
ただ、効果検証をしっかりしないとターゲットはどこまでもブレていきます笑。
あと、ターゲットを変えるというのは後味の良いものではないです。
振り返った時、「自分が描いたものをどれくらい実現できたのか」という実感が持ちづらいんです。
ターゲットを変えたから(スケールしかなった)という逃げ道を作ることにもなりかねません。
なので、なるべく最初に決めたターゲット・コンセプトで走りきるのがおすすめです。
3.変化し続ける
変化し続けるためには、いっそのこと形を持たなければいいのです。
氷にも霧にも雪にもなれる水のようなイメージです。
今は流行り廃りが速いので、時にyoutuber、時にブロガーというような柔軟さが求められると思います。
また、いつでもデザインやシステムを変えられるような技術・ノウハウは備えておきたいところです。
最後に
やっぱりただの懺悔になってしまいましたが笑、本来発信することは楽しいことであるはずです。
しかしブログ・メディア運営でそれなりの規模を追うのであれば、うまくいかないことも出てきます。
それも含めて楽しめるか。
僕自身、行き詰まってた時にある御方に言われたことが忘れられません。
そんな風に見えたことがショックでした。
好きでやっていることなのに…。
あそこでサイト休止への道筋がついたように思います。
くれぐれも「楽しむ」ということを忘れずにブログ・メディアを運営していってください!